フルート界のスーパースター、ついに浦安音楽ホールに登場！

ベルリン・フィルの首席フルーティストとしてだけでなく、室内楽やソロ活動も含めて幅広くスーパースターとして活躍してきたエマニュエル・パユを讃える言葉には枚挙のいとまがありません。ひとつだけハッキリしているのは、若いころからの盟友で室内楽の名手でもあるエリック・ル・サージュとのリサイタルは、フルートという楽器のあるがままの魅力をあますところなく魅せ、聴かせ、そしてパユという唯一無二のタレントの「神髄」をも披瀝することになる、本人にとっても真剣勝負の機会になるということです。
フルートにとって重要な楽曲であるデュティユーのソナチネから始まり、ベートーヴェンのセレナードとヴァイオリン・ソナタ第8番（フルートとピアノ編）はいずれも軽快な愛らしさに満ちており、明るく楽し気に弾むような演奏が眼前に浮かぶようです。そして彼がメインディッシュとして浦安音楽ホールのためにサーヴしてくれるのがＲ.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ（フルートとピアノ編）です。原曲はヴァイオリンの高音を活かし切った、美しくも技術的に困難をきわめる作品です。パユの卓越したテクニックと音楽解釈によってこの名曲がどのように生まれ変わるのか、今から期待が高まります。

浦安音楽ホール　館長 嶋田拓生